2014/11/05

ハムスターのケージ、衣装ケース改造編② 〜制作〜

ハムスターのケージ、衣装ケース改造編① 〜準備〜 はこちらからどうぞ

いよいよ作ります。
まず先に、設計図がこんな感じになっています(あくまでも予定)。

この背景はなんでつけたんでしょう・・・

ただでさえしゃらめんどくさい衣装ケースのクリア化。

これを扉にしたり2階設計にしたりとかバカじゃなかろうか・・・と思いますが。

がんばろう!!

製作工程は無計画な上に気分やその時の時間によってやることを変えたので、掲載とは順番が違ったりします。
一応、最終的には部位ごとにやりやすそうな工程にしてまとめました。

くっそ長いので、続きは閉じておきますね。



■ 蓋の加工
今回、タッグボックスをふたつ買ったので、蓋が2枚存在しますがとりあえずひとつを改造します。
まずは金網にする部分を切り抜きます。

切るときはまず、アクリルカッターで何度も傷をつけて溝を掘っていきます。
カッターがずれないようにものさしなどを当てて切りますが、そのものさしも勢い余るとずれてくるため、あらかじめセロテープでうごかないように固定しておくとラクです。
のこぎりが入るぐらいの幅が貫通したら次の辺に移ってくりかえし。(必ずしも端っこじゃなくてもOK)
4辺傷をつけたら、のこぎりで切ります。角を少しずつ残しとくと先に切った所がぶらついて他の辺がガクガクしないですみますよ。
最後に角を切ればカット完了。
初めてアクリル用のこぎり使ったけど、結構便利ですね。
衣装ケースやコンテナ程度の素材なら、あまり苦もなく切れます。

切れました

次に、金網を仮置きして、結束バンドを通す穴の位置を油性マジックでしるし。
金網をおいた向きは忘れないように印とかつけときましょう。
天地左右裏表を間違えると、穴とずれたりするかも。

ネジ穴用のハンドドリルでねじねじと穴をあけます。
コンテナ程度の穴はドリルの刃先を熱したりしなくても簡単にあきます。

カットした所と穴のバリをカッターでそぎおとし、やすりをかけて滑らかにします。
面倒ならここはやすりがけしなくてもいいですが、ハムスターが天井にに届いた場合の怪我防止にもなります。

油性マジックのあとやゴミを取って水洗いしてきれいになったら、金網を取り付けて、結束バンドで留めて完成です。

しかしここで飼い主は痛恨のミステイク!!

持っている結束バンドのバンド幅が、ハンドドリルの直径(4.5mm)より広かったのです・・・。

なんてことだ!

もうひとつ隣接したドリル穴をあけて楕円形にする方法もありますが。
「めんどくさい」
ただその理由でやめました。
こんなもん、固定できりゃあいいんだよ!!と心の中の悪魔が言うので、部屋をごそごそして出てきた麻紐で結びました。
ちうことで、結束バンドは使わなかったです/(^o^)\

これで十分だろう

改めて、蓋が完成。

オレンジのアクセントがかわいい蓋です


■ コンテナケースの加工-1

衣装ケースではなくコンテナという言い回しで続けますね。
あと、設計図では「地下1階」「地上1階」と書いてましたが、わかりやすく下が1階、上が2階と表記しますよ。

1階から作ります。コンテナ06の正面になる所を、アクリル板と位置を合わせて、上下左右2cmずつぐらい小さくなるように印をつけます。
コンテナの穴については、なるべく幅目いっぱい切りたいとこなのですが、コンテナには補強についている出っ張りが左右にあるので、そこにひっかからない幅にします。(切ろうと思えば切れますが)
天地はだいたい17cmぐらいが限界なので、マイナス天地2cmずつで、13cmをコンテナからくりぬき。

切り方は蓋と同じ。

こちらの切り口は、サイズや仕上がりはこまかくなくて大丈夫。アクリル板とねじどめできる体裁になればOK。
気持ち的に綺麗にしたいので、一応気をつけてカットしましたが2箇所ぐらいはアクリルカッターが暴走して傷がつきました。

まあまあすんなり切れた

あとは天井に近いところで側面にいくつか空気穴をあけます。
かさねても隙間はできるので、空気通りますが、念のため。

そして、地下型巣箱と連結する箇所にホールソーで穴をあけます。
穴のサイズと位置は厳密に同じにします。

これで1階部分のカット作業は完了です。
十分な休息をとってから、2階の作業へうつります。

邪魔な所で休息する人

今度は2階。
タッグボックス07の方です。
こちらの正面窓は、開閉するドアになるのでアクリル板とぴったりフィットさせねばなりません。
時間をかけること承知で、注意深くやっていきます。
まずサイズをきめたらなるべく精密に印をつけてカットしていきます。
特に、ハムの口元が近くなる下辺は隙間が出来ないようにまっすぐを心がけましょう。

こちらは、横幅を1階と同じに補強の出っ張り部分ギリギリまで開けてはいけないのです。
なぜなら、ドアの鍵を左右につけるから。内掛の金具を取り付けるスペースを考慮して1階より幅は狭くなります。
出っ張りもろともカットして、幅広いドアにしても良いのですが、ドアという体裁状、開閉時の衝撃やアクリル板を開けた時の重さなど、負担がコンテナにかかります。なので歪みなどのダメージを軽減するために出っ張りは残しました。

曲がったりガタガタしたりしないように、殊更気をつけてカットします。
アクリル板のカットが残っているのでサイズの微調整はまだ間に合いますが、曲がると面倒です。

飼い主、疲れてまいりました

あとは、コンテナの底部を1階との通路のために穴あけします。
位置や大きさが決まっていたらこの段階でやっちゃいます。
ほぼ完成して、中身をレイアウトしてから考えたいなら後回しで。
ヤスリがけを丁寧にしさえすれば、ここは難しいことはないです。
2階がごはん置き場になるので、頬袋いっぱいになっても通り抜けられるように大きめの穴にしました。

やあ、疲れましたね!!
しかし山場はこれからですよ。

手、貸そうか?

使いづらそうだから、いいや・・・


■ アクリル板の加工

次はアクリル板をカットします。
ちなみに、私の場合は手持ちの板がでっかいので自分でカットが必要なのですが、カットが不要なサイズのアクリル板を用意する場合は、この工程は省略。
アクリル板のサイズに合わせて、これまでの衣装ケースやコンテナを切り抜けばいいだけです。

まず、十分な集中力があるうちに精密さを求められる2階のドアから。
下辺になるところは、切らないでもともとのアクリル板の端辺を使いました、まっすぐだから。
コンテナに開けた穴に合わせながらまず天地のサイズをとって、0.5〜1mmぐらいは大きめに切ります。
大きければ削れるのでね・・・。
天地を切り終わったら、大きなズレがないことを確認して、今度は幅のサイズをとります。
天地を1mm大きめに切ったら案外余裕があって削るの大変そう・・・だったので、幅はなるべくぴったりめに。
片方切るだけでしたので、奇跡的にまっすぐ&ピッタリで切れました。

次に、1階部分のサイズをとります。
こちらは天地17cmだけとって、横幅は元の40cmがコンテナ内にすっぽり収まるので切らないことにしました。
疲れるからね!

アクリル板のカットが終わりました。
ここが一番疲れました。
4mm厚は、厚いです・・・。
のこぎり1回引くのに、2mmぐらいしか進まないんですもの。
そしてゴミがすごい。

これ切るの30分ぐらいかかったし筋肉痛だし


ちなみにアクリル板は、先にアクリルカッターで1mmぐらいの溝を掘ってからそこに沿わせてのこぎりをいれました。
が、ものさしをあてていたらものさしのわずかなズレに乗って溝からずれてしまったり、ものさしにピッタリ添わせたがためにものさしを一緒に切っていたりと、失敗がありました。
なので、2枚目は溝を掘ったらものさしははずして、目視で溝からのこぎりがずれないように切りましたよ。


こういう風にしてたらものさし削った

ここからはアクリル板のカットが不要な場合も作業が必要です。

アクリル板が用意できたので、1階の窓のネジ穴を開けます。
窓と板はヤスリがけしておきましょう。
窓とアクリル板をセロテープなどで仮止めして位置を決めます。マジックでしるしつけておきましょう。
もちろん天地左右裏表をあとで間違えないように。
コンテナの方へ、ネジ穴をあけるところに印をつけて、一度アクリル板は外します。
ハンドドリルでコンテナにネジ穴を開けます。
ここまでは簡単。

コンテナのネジ穴をあけたら、アクリル板を再び当てて仮止め。
あらためてコンテナのネジ穴と位置がぴったりあうようにネジ穴の場所に印を付けます。
マジックよりドリルで傷をつける方がガイドになっておすすめ。

さてアクリル板を外して穴あけを開始します。
ハンドドリルでゆっくりと穴をあけても、1mmぐらいからベキベキといやな音がたちます。
これ、無視するとピシッと行くのでここで一度中断。
ハンドドリルを火であぶって、あっつあつにしたら再び穴に差し込みます。
すると簡単に掘り進められます。
やけどには注意してくださいね。

火は、コンロとかチャッカマンとか着けたり消したり面倒ですから、私はキャンドルに火を灯して使いました。
エコです。
途中で壁に立てかけていた掃除用のコロコロが何故かキャンドルに向かって倒れてきて、「わああ!!」ととっさにキャンドルをどけようとしたところ、溶けたロウに指を突っ込み、「あ゛あ゛あ゛!!」という事件が起こりましたが特にやけどはしませんでした。

これを繰り返してネジ穴を全部あけおわったら、ホコリをはらって水洗いして乾かして、ネジ止めします。
アクリル板とコンテナを組み立てる前に洗うのがお薦めです。

もちろんねじは頭を内側、ナットは外側に出るようにしましょう。ナベネジがおすすめらしいです。
ちなみにアラレは所見でひとかじりしましたが「食べ物じゃない」と判断したら以後かじってません。

それっぽくなってきました

1階が完成しました!やったね!!


■ ドアのサイズ調整

そしてふたたび山場・・・。

2階のドアはピッタリサイズでないといけません。
特に下の辺と左右。
左右は奇跡的にピッタリでしたので、必要十分なだけスポンジヤスリでバリを整えて完了。

そして下の辺もアクリル板の元々あった下辺を当てるので衣装ケースの方のわずかな歪みをヤスリで整えて完了。

そして上です。
おっふ・・・かなりはみ出ています・・・。
1mm多めにサイズを取ったのに、のこぎりが途中で軌道をはずれたので2mmも余っています。
これは、コンテナとアクリル板両方を地道に削ってサイズを合わせました。
最終的に、隙間ができたけど・・・まあいいか・・・。

いよいよドアの作成に。
鍵となる内掛の鍵がついている方を、強力両面テープでアクリル板につけます。
ドア部品は全て強力両面テープ様様に活躍していただきます。
私はミスって、板の少し内側に貼ってしまいましたが、ぎりぎりがおすすめです。
ヘタすると、届かなかったり鍵がひっかかったりします。
受け金の方は、ドアを取り付けてから最後に位置を合わせます。

ドアの取っ手も両面テープでぺたっとつけます。

なんか、金具つけるとテンション上がってくる

今度は蝶番の位置を決めるため、セロテープなどでアクリル板とコンテナとを仮止めしてみます。
ついでに開閉の動作確認も。もし板がひっかかりを感じたらヤスリで直しましょう。
隙間があくのも困るけれど、ひっかかると開け閉めのたびにケージに振動が伝わってハムに申し訳ないですし、地味にコンテナにダメージがいきそうだから。
問題なければ設置。
蝶番も両面テープでべたーんとはっちゃいます。

ドアができました。

おっと忘れてはいけない。
ここで、手元にあったベニヤ板の破片をドアの上部、コンテナの内側へ取り付けます。
ドアが内側へ倒れてしまうのを防ぐためです。
鍵をすればドアが内側に倒れることもないのですが、万が一開けた時に手が滑って倒れてハムにぶつかったら大変ですから。
残ったアクリルや衣装ケースの破片とか、木片とか、フックとか、10円玉とか、なんでもいいですね。
アクリル板の重さに耐えられる素材にしてください。
衣装ケースに付けられる接着剤か、両面テープで付けます。

美しくないけどこれで安心なのだ


これで衣装ケースの改造は完了です。

実は1階への通路穴はこの後あけました・・・

お疲れ様でした。
本当に、疲れた・・・!!

※最後に、もう一度ゴミやホコリをすべてはらって、水洗いや水拭きなどしましょう。ハムの口にはいってまずいものは残さないように。油性マジックの印は除光液で落とせます。(除光液もちゃんと洗い流します)

かさねるとこんな感じに

■地下型巣箱との連結

巣箱の出入口穴とコンテナの横穴がフラットにくっつけばマジックテープなどでぴったり貼り付けるだけで済む所ですが、コンテナや衣装ケースにつきものの凹凸や傾斜でぴったりフィットは難しそうなので、間に凹凸をうめるだけの厚さを持った木片を用意します。

出入口と同じサイズの穴をホールソーであけ、両面にマジックテープを貼り付けて、双方と連結。
着脱が簡単だから、掃除などもラクになるはずです!
余力があれば、いざという時用に、出入口を塞ぐ壁も作っておきましょう。
同じサイズの木片を用意してマジックテープ。ぺたっとはれば出口を塞げます。

マジックテープで着脱可能にします

コンテナの内側からみた感じ

コンテナのでっぱりと巣箱の間が埋まったよ

また、1階と2階を重ねた部分。
おそらくは大丈夫かと思いますが、のちのちハムが1階から2階の底を押し上げて、間から脱走する可能性もあります。
「いくらなんでも持ち上げられないでしょw」と思う方がほとんどかと思います。
しかし、うちのりくが地下型巣箱に住んでいたとき何度か冷やっとした事件が。
うちの巣箱の観察用透明板は、アクリルではなく厚さ3〜4mmほどのガラスを使っています。
50×40センチほどのガラス板ですよ、3kg以上あると思います。
それを巣箱の中から鼻で押し上げてましたからね。隙間が出来る程度に持ち上がっていました。
なのでいつも、追加で1〜2kgの重りを上に置いていたぐらいです。
130gがMAX体重のりくでそれだけのパワーがあったので、ゴルハムあなどれない。

なので、コンテナも何かしらの留め具で1階と2階は固定しておく必要があります。
でっかいクリップでも、穴開けてチェーンやナスカンや南京錠通しても、トランクケースのバンドでグルリ巻くのもいいですけど、うちはこれ。

けっこう小さいのが売ってます

ホムセンで1こ100円の小さいクランプです。
上下のコンテナのヘリを挟むようにして、対角線状に2つつけてます。
これなら衣装ケースに音を響かせず取り外しができます。

これで、ハムスター様様用のケージと巣箱が整いましたね。
ここまで広くする必要あったかな?と思わなくもないですが、今のところアラレが外に出ようとしてどこかをがじったりしないので、いいんじゃないかなと思います。

まだ見ぬハムのための愛の結晶

これができて3日後ぐらいにアラレをお迎えしました。

製作期間は1週間ぐらいでしょうか。
週末はかなりの時間を費やし、平日は寝る前にちびちびと進めました。
ホムセンもあちこち何度も行ったり来たり。
ホールソーの作業だけは父親に頼みましたよ・・・。

ケージを自作する方にとって、ちょっとでも参考になれば幸いです。

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2 件のコメント:

  1.  おじゃまします、白ハムです。今回も地下型巣箱頑張っていますね。
     自分も巣箱の設計図5枚位書きました。仕事中に。通路をなるべく長くとか部屋間の穴位置は高めにとかね。
     ただケージは昆虫用の大型プラをそのまま利用です。DIY道具はほとんど持っていますから掛かるのは材料代だけ。
     今後の進展レポ楽しみです。おじゃましました。

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  2. >白ハムさん

    こんばんは。
    今回は、最初から地下型巣箱導入の方針でやってみることにしました。
    とはいえ地下型巣箱自体は、りくのものを再利用ですが・・・w

    設計図は私も半月ぐらいかけてああでもないこうでもない、と作ったものです。
    そしてその設計図データを消失してしまい(多分バックアップしたつもりで元ファイルを削除したのでしょう)、仮に次回新しい巣箱をつくるときはまた1から全部やり直しです。ううう・・・。

    大型のプラケースもいいですよね。ドワーフハムスターで地下型巣箱にするには手頃そうです。でも穴あけが衣装ケースより大変そうですねえ。

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