さて、今更すぎるりくの病院騒動のおはなしです。
今回は
めんどうなので写真はありません。文字だらけです。
もともと文字だらけの方が得意です。
あれは5月だったでしょうか。
友人があそびにきている時に、りくが目覚めたので散歩をさせたのです。
つい話に夢中になってしまったその時、背後でボトッ!と音が。
嫌なかんじの音だったのですぐ音のした方へかけよると、そこには四肢を広げてばったりとうつ伏せになり、ヒクヒクしているりくが・・・!
ふと見ると、普段絶対にしめておいたベランダへでる窓ガラスが網戸のままになってました。
その日も当然閉めたはずだったんですが、思い込みだったようで・・・。
なぜ思い込むときほど確認しないのか、なぜ確認しないときは開いているのか・・・!!
そうです、網戸を登ってしまったんですね。そしてどのくらいかはわからないけれど、結構な高さから落ちてしまったのです。
完全に自分の不注意なので、背筋が凍りつきながら、変な汗がでてくる状態でした。
なるべく動かさないように注意して、りくの体の下へそっと手をいれて持ち上げたら、やがて痙攣はやんで足もたたみ、むくりと起きて普通の体勢にもどりました。
意識もあるし見た目に外傷はないですが、とはいえ明らかにショックを受けたようなこわばった顔。
うおおおおごめんよおおおお!!
普段あまり取り乱さないんですが、さすがに大慌てでした。
とりあえずケースに戻してみると、歩き方に違和感が。
片方の前足をつかない格好ですね、地面に足がつくとびくっとひっこめるような。
幽霊の「うらめしや」な状態にして、かばっているかんじです。
すぐに頭をよぎったのが、骨折でした。
時間は夜9時すぎ。
どうする?明日まで様子をみるか?としばし逡巡。
でもハムの時間は人間の5倍ともいわれますし、1日の放置は人間5日分の放置と同等、となにかで見た記憶があります。
仮に内蔵出血などが起こっていたりしたら?と思うと、楽観はよくないですよね。
なにより自分はハム飼育は初心者。
なにもないとしても、後で後悔するくらいなら、と病院行きを決めました。
幸いにも車で20分程度でいける動物病院が、夜間救急に対応していることを知ってたので、電話をしてみます。
見た目出血などはないけれど、前足の動きがおかしいからレントゲンだけでもとってほしいと。
初診で夜間救急なので、少々お金かかりますよと言われましたが、仕方ありません。
予約をして、友人もつきあってくれて病院へ。
連れて行くときに、以前から入ることに慣れさせておいた水槽型のプラケースへ入れました。
散歩中飲まず食わずだったので中に餌もいれて、大きなカバンで包んでいざ病院へ。
友人に運転をたのみ、自分は水槽を抱えてます。
車にゆられるのは、初めてお迎えした日以来。振動が体に影響を与えないといいんだけど・・・。
袋でおおっているので中はわからないですが、ゴソゴソと動いているのがわかります。
そして病院へ到着し、診察室へいれてもらいました。
「落ちた時四肢をのばして痙攣してたんです!」
「その後も、前足の様子がおかしかったんです!」
「落下でショックも受けてたみたいでs」
と説明しながら、袋をあけるとそこには・・・
頬袋に餌をパンパンに詰め、4本足でしっかり立っている凛々しい表情のりくさんが・・・(脱力)
私・友人・医師・看護師、みんなで絶句です。
私「あれ・・・?(´゚д゚`)」
医「立ってます・・ね・・・」
見慣れぬ光景にひるむことなく、開けた視界と私に気づくと「出せよ!」と要求。
「さっきまではほんとに様子がおかしくて・・・」としどろもどろです。
とりあえず、出してみましょうか、とフタをあけてりくを捕まえる先生。
診察室は人間の私もわかる程度に、他の動物のにおいがしますが、怯えることなくりくは喜んで水槽の外へ出ます。
足の異常をみるべく歩かせてみると、それはもう意気揚々と、探検の始まりといわんばかりの歩きっぷりです。
私はハム初心者ですが、りくの顔で気分くらいはわかります。
あきらかに、テンション上がってる・・・。
動きに不自然さはないから、おそらく骨に異常はないとのこと。
ただ、内出血の有無などはわからないから、レントゲンではなくてエコーを撮りましょうと提案されました。
じゃ、それでお願いしますと頼んで、りくは元いた水槽に戻され(すごく不満げ)、水槽ごとエコー室に連れて行かれました。
その間、私と友人は診察室で待機。
「元気・・・だったね・・・」
「病院連れてきたのが恥ずかしいほどにね・・・」
そしてエコーを終えて水槽に入ったりくが戻って来ました。
私はふだん、りくを掴みあげたり、押さえたりはしないのですが、検査ではそうはいかないでしょう。
さすがのりくも、いきなりエコー検査なんてされたら落下事故とは違う意味でショックなんじゃ・・・と思い出迎えると。
頬袋の餌を取り出して食べてました。
医師や看護師にも笑われてますよあなた・・・。
餌を食べながら検査から帰還するハムってなかなかいないんじゃないでしょうか。
普通は緊張や警戒で外にも出たがらないとか聞くのですが・・・。
そしてエコーで見る限りも、出血などはなさそうとのこと。
念のため消炎剤の薬を処方してもらって、診察終わり。
異常なしですがかかった費用は、1万3千円でした。たっか!!!
通常料金もやや高めなところらしいので、しょうがないですね。
最初の電話で1万円くらいかかるとも言われたので。
最終的に帰りの車内で笑い話になってしまいました。
でも、笑い話になるくらいでよかったと思います。
場合によっては、取り返しの付かないことになっていたのかもしれないのですから。
診察料は授業料として、よくよく注意することをあらためて誓いました。
ちなみに、処方された薬も液体を注射器であげるものでしたが、嫌がらず毎日飲んでくれました。
注射器をくわえて巣箱に引きずりこもうとするほど気に入ったようです。
みなさまも、ハムスターの怪我にはくれぐれもご注意ください。
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