では事の顛末を記しておきます。
先に、私が死因を特定してくれた病院へ持って行ったレポートをそのまま載せておきます。
時系列に沿ってきちんと説明できるか不安だったので、作っておいたのです。
11日夜
巣箱から出てきた姿をみたが、すぐに引っ込む。
外見・動きにおかしなようすはみられなかった
12日
巣箱からなかなか出てこない
出てきたときに体温が下がっていることを発見
毛並みがぼさぼさ、目もしょぼしょぼしている
発見時、ケージ内温度20℃前後
ケージに暖房器具を入れ、ハムスター自身もあたためてから巣箱へもどす
ペット用ミルクをお湯で溶いて飲ませる(砂糖水にするべきだったかも)
13日
寝床移動(パネルヒーターのある1階から2階の巣箱で寝ている)
動きはにぶい・体温は冷たくないがやや低い
鼻と口の血色が少しわるい
ペット用ミルクとペレットをお湯でといて食べさせる
ヒマワリの種など、好物を与えると口に運ぶが、貯めるだけのようす
ケージ内温度25℃前後
夜はトイレを寝床にしはじめる
巣材を運ぶ体力がある
キャベツ・水菜をおいておくと持ち帰って食べた様子
14日
朝
・動きが緩慢、体温も少し低め
・毛並みは少し良くなっている
・ペレットの粉末とペットミルクをお湯で溶いたものを与え食べさせる
・朝のケージ内温度22℃
午前 病院へつれていく(パニックになって脱走・診察台から落下)
・抗生剤・炎症止めの薬をもらう
・脱走時、後ろ足(右)がつっぱったようにびっこで走る→すぐ普通にもどる
・問診のみで、触診や検査なし
帰宅後~夜
・ケージの温度 26~30℃
・腹這いになってあちこちで寝る(まるくならない。さむくない??)
・呼吸が小刻みで速くて荒い様子が顕著
・水を飲まない
・排泄もほとんどなし
・夜ふかしたさつまいもとキャベツを与えると食べた
(呼吸の様子から、心不全の可能性も考えて高カロリーのミルク+ペレットを控
える)
・体をひきずるように移動する
・時折巣箱の上にのぼり、おりるときの着地に脱力感
・夜一度だけ投薬(2~3滴)
15日
朝8時
ケージ内温度26℃
死んでいるのを発見、すでに体温は冷たく硬直
目は閉じている
足のツメの先がうっ血気味?
腹部はふくらんでいない
口の端から血がでている
食べたもの(色からするとさつまいも)が出ている
鼻から血まじりの水が泡になって出てくる(ふきとってもまだ出る)→肺炎・肺水腫??
肛門から糞がひとつぶ出て入り口についたままかたまっていた
体重125g(体調崩す前は148g)
●低体温症と思った所見
・12日夜 いつもの時間に出てこない、えさの減りが悪い、トイレも少ない(糞の量は不明)
・巣箱のそばで音を立てたり、トイレ掃除しても顔をださない(目は覚めている。鼻やヒゲが穴から除いて動くのを確認)
・その後、巣箱から出てきた時、震えていて動きもおぼつかない
・触ると体温が低く、巣箱内の巣材も体温が感じられない
●気になった点
・全体的に、睡眠は浅く、物音ですぐ目覚める。
・目が覚めると動いて移動する。
・寄ってきたり、えさを食べたり、ただ寝る場所を移動するなど行動はまちまち
・15日からは、呼吸の速さ・浅さがめだつ
・少し高い位置に首を置くようにして、腹這いでぐったりとした寝姿なので寒そうにみえない
・脚に力がない
・呼吸時に異音はなし
・くしゃみ、鼻水などもみられない
・やわらかい食べ物は食べようとする意識がある
・そもそも20℃で低体温・疑似冬眠をしようとするのか? 他の病気では?
という感じです。
全ての私の対処が正しいとは思っていません、間違った判断もあるでしょう。
ですが、結果としては私が肺水腫とか・・・?と思ったのはあたっていたみたいで・・・。
最初に連れて行った病院で運命が左右されたかもしれません。
あとは、補足・雑感です。
アラレの調子がおかしいな、と気付いたのは12日の夜のこと。
しかし、11日の夜も散歩に出ようとしなかったので、すでに調子は崩し始めていたと思います。
今回、私はアラレの死因がなんだったのだろうと不審に思いました。
実は最初に連れて行った病院(以前りくを診てもらったのとは別のところです)での診察に、「きちんと診てもらった」という感覚がなく、私からの話を30%ほど聞いて、
「冬眠に入りかけたことによる低体温症、による体調不良」
といった感じの診断をされました。
その際、医師はアラレを触診したり何かの検査をしたりもしませんでした。
ハムスターも診られると聞いて受診したんだけど、口とかお腹の張り具合とか見るでもないし、触って体温を確かめるでもなく、体重すら測らないの・・・?とちょっとびっくり・・・。
でも結局私も素人だし、知ったかぶって医者にぐいぐい意見するハートは持っていません。
「この時期多いからねー」というので、大したことないのかあ・・・とも思いました。
それで結局「じゃー薬飲ませて様子見て」で終了。
さらに、アラレがパニックになってしまってプラケージを飛び越え、キャッチした私の手もジャンプして、診察台の高さから床に落下、走って隅に逃げてしまいました。
幸いケガはなかったけれど、心臓が悪かったとするなら、このハプニングは相当な負担をかけてしまっただろうと、悔やまれてなりません。
その後の様子で、疑似冬眠とかの症状とはまた別じゃないかなと疑ってみたものの、移動と診察で相当なストレスを与えたのが目に見えて分かったので、再び病院という選択に躊躇しました。
結果、アラレは翌朝に亡くなってしまいました。
それでアラレが亡くなった15日の午前中に、改めて病院を探してみました。
病理解剖をお願いしようと思ったのです。
最初に連れて行った病院には連絡しませんでした。
可能かどうかよりも、私自身がその先生を信用できてないと判断したからです。
※ 私はこの病院や先生を悪いとは思っていません。 それぞれに得意分野があり、治療方針があります。ただ、それが飼い主やペットと合うかどうかは別問題、ということです。この先生の治療で元気になったペットも知っていますので。
そして比較的最近できた病院が近くにあることを発見。
小動物や鳥なども積極的に診てくれるそうなので、電話で相談してみました。
いきなりの「ハムスターを病理解剖したいんですけど!」な電話に、丁寧に応対してくれて話を聞いてくれ、その上で病理解剖は飼い主にとってもつらいものであること、どれぐらい調べるかにより料金も変わるし、解剖しても何もわからないかもしれない、と説明をしてくれました。
それでも請け負ってくれるとのことで(正確には、専門施設へ依頼してくれるということです)、ひとまずアラレを連れて行きます、といって電話を終了。
翌日は午前中の仕事をさぼって、冷蔵庫に保管したアラレを連れて行きました。
そこで、私が一番気になっていた、死んだあとに鼻から血と泡(空気)の混じった水が出続けていたこと、口からも血を吐いていた事を伝えました。
見た目でも口と鼻がかなり汚れていたので、十分その様子はわかったと思います。
それから、生前のアラレが回し車を回したか?と聞かれました。
確かに、あまり回さない方ではありました。
散歩の時にちょこっとカラコロゆっくり走って、はい終わり。みたいな。
夜中もチャカトビたちみたいに疾走しているような感じはしなかったので。
すると、「心臓病だね」と言われました。
心臓が悪くなった結果、心不全となり、肺に水がたまり、肺水腫となったのが原因だそうです。
実際に心不全が始まったのはいつかわからないけれど、レポートを見る限りははっきり断言できるとのこと。
そして、原因は明らかだから病理解剖をする必要はないと思う。
解剖はつらいから、とアドバイスをしてくれました。
私としても、腑に落ちる話を聞けたからいいのかなと、そのアドバイスを聞き入れることにしました。
そしてアラレをその姿のまま連れて帰って、午後はさぼってた分仕事をがんばって、夕方埋葬しました。
心臓が悪いのはもうしょうがないことだから、と、飼い主の過失ではないよと言ってもらいました。
それでも、やっぱりもっと早く気付くポイントがあったんじゃないかなあとか、病院に連れて行ったタイミングが遅かった、あるいは病院探しを改めてしておくべきだったとか、私がアラレの命をつなぐために出来たことはたくさんあるんだと思います。
結果論だったとしても。
もっと生きられたはずの命を生かせなかった事は、とても悔しいことですね。
さて、次回からはしばらくアラレちゃんの元気だった時のことを書こうと思います。
直ったと思いかけたシャッター音嫌い病が復活していたので、あまり枚数がないのですが・・・。
ハム飼いのみなさま。
この時期の温度管理、体調管理、なにとぞ気を付けてあげてくださいね。
わかりづらい構成だし長文だし写真すらないしで、読みにくい記事で失礼しました。
あまりに急でビックリしています…
返信削除まだ一歳一ヶ月では心の準備もできないし、ニワさんもショックが大きすぎるかもしれませんが、あまりご自分を責めないで下さい。
ニワさんのように優しい素敵な飼い主さんに巡りあえてアラレちゃんも幸せだったと思います。
今頃、りくちゃんやツイちゃんお姉様に会えているのかな…
ニワさんも体調にお気を付けてお過ごしくださいませ。
アラレちゃんのご冥福をお祈りいたします。
>ハムサンドさん
返信削除コメントありがとうございます。
本当に、1歳を迎えて、冬を超えて、春がきて・・・、と思っていました。
いずれやってくる老後生活も含め、まだいろいろな経験をアラレとできるものとばかり・・・。
あまり悲しみにひたるタイプでもないので、週末もとりあえず片付けを・・・とわりと事務的に動いてますが、ふとした瞬間に涙腺が崩壊というかんじですね。笑
りくやツイちゃんに、あたたかく迎えてもらってるといいなあ。
なかなかコメント残せず失礼してますが、ブログ楽しく拝見しています。
また伺いますので、よろしくおねがいしますね。